<句碑の径>

沈黙は金なり金木犀の金    朗人

 どちらかというと私はおしゃべり、特に若い
時代には。自戒の念をこめて作った。(朗人)

所在地
  静岡県浜松市中区東伊場町1−22
            縣居(あがたい)神社

建立年月
  平成11年11月

______________________________________

 取材記

 浜松の市街地を少し西へ行った高台に、
賀茂真淵を祭った縣居神社がある。大きな
神社で、行けば分かると聞いていたので、
後はカーナビを頼りに探してみたのだが、ど
うやら迷ってしまったらしい。やっとのことで
たどり着いたら、隣に「浜松市立賀茂真淵記
念館」という立派な施設が建っていた。ここ
を目指して来ればよかったのだ。

 神社の境内では、主宰の句碑も、真淵の
歌碑も、真夏の日差しに乾ききっていた。宮
司に訪問を伝えると、バケツに水を汲んで来
て、早速石碑を洗ってくれた。濡れた石は、
生き返ったように美しい色を取り戻した。

 賀茂真淵は江戸時代中期、万葉集などの古
典を研究し、新しい学問「国学」を樹立した。門
人には本居宣長等がおり、平賀源内もまた真
淵に学んだ。
 歌人としても優れており、万葉集を復興し、自
らの和歌千首ほどは『賀茂翁家集』に収められ
ている。

 真淵の名は、生地遠江国敷智(ふち)郡に因
むという。縣居は屋号で、意味は「田舎住居」。
1769年、73歳にて江戸で亡くなった。

              (2007/8/4 取材)