<句碑の径>

寂寞と白き城より落し文     朗人

 犬山城へ行く道で落し文を拾った。白い城から
の文のようであった。(朗人)

所在地
  愛知県犬山市富士3番地 
   尾張富士大宮浅間神社

建立年月
  平成15年5月

_________________________________________

取材記

 尾張富士は、尾張三山の筆頭にあげられる
由緒ある山で、天平元年(729)、山頂に木花
開耶姫命を祭神として大宮浅間神社が建立さ
れたという。現在は、麓に社殿があり、朗人句
碑は境内入り口に構えている。
 ここを訪れたのは8月の第一土曜の夕方で、
丁度奇祭「石上げ祭」の前日であった。日暮れ
からは参道から登山道の百数十カ所に篝火が
焚かれるという。

 尾張の三大奇祭の一つ「石上げ祭」の始まりは、昔ある信者が尾張富士に登り参籠祈願した
とき、その夢枕に木花開耶姫命が現れ、隣の本宮山と比べ尾張富士の方がやや低いことを嘆
くので、木曽川の大石を山頂に積み上げたことから、これを伝え聞いた村民が、富貴長命・子孫
繁栄・五穀豊穣を願って献石をするようになったと伝えられている。
 献石には2人釣り、4人釣り、8人釣り、16人釣り、32人釣り等、石の大きさで色々ある。毎年、
200釣り以上の献石があるという。

 海抜277メートルの尾張富士は、全山に奇岩怪石が折り重なり、古木が生い茂って、昼なお昏
い神域である。山頂からは東北に東濃の山々、西南に濃尾平野、西に木曽川、そして南には小
牧山から名古屋までが一望できるという。

                                     (2007/8/4 取材)