12月21日(土)晴天 [吟行地] 京都ホテルオークラ周辺幕末史跡をたどる三条・四条界隈
佐藤博子 文責
☆福永 法弘 先生をお迎えして☆
参加者 :天野小石、 西脇はま子、 内村恭子、 中村光男、 高橋紀美子、 相沢恵美子、 原 道代
永井玲子、 染葉三枝子、 森野美穂、
スタッフ:佐藤律子・佐藤博子 (順不同)
句会 :投句・・5句 選句・・5句
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当日は、福永先生のご用意下さった「京都オークラ周辺幕末史跡マップ」を辿り、前日は、有志の方々と同志社大の薩摩藩邸跡、同志社大ゆかりの会津藩・・・と幕末・明治時代に想いを馳せる吟行となりなりました。京都では「先の戦」がいつのことをさすのか疑問に思いつつ・・・歴史の全てを呑みこみ世界中の人々で溢れている京都の底力と魅力を改めて感じました。
ご参加出来なかった方も、ご一緒に吟行している気分で句会報をお楽しみ下さると幸いです。次回、ご一緒出来ることを楽しみにしております。(スタッフ一同)
福永法弘 作品 出汁の良き香や洛中に冬深む 材木商酢屋の二階の木の葉髪 ポインセチア人前婚は見つめ合ふ 凩や軒提灯に芸妓の名 年の瀬や囚徒も乗せし高瀬舟 |
天野小石 |
森野美穂 落葉踏む龍馬のブーツ思ひつつ 冬天や知足を問ふて高瀬川 |
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西脇はま子 |
高橋紀美子 殺生の河原に遊ぶゆりかもめ 土佐稲荷の油揚ねらふ冬鴎 |
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内村恭子 煤逃げも本格派なり京泊り 冬紅葉かつて人斬りてふ仕事 |
染葉三枝子 |
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中村光男 |
永井玲子 柔らかな日ざし銀猫雪柳 青竹垣きつめに編みて年男 |
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原 道代 八重邸跡青き蕾の寒椿 落葉ため一之船入高瀬舟 |
相沢恵美子 |
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佐藤律子 冬ぬくし玻璃戸拭きあぐ先斗町 冬あたたか川面の鴨の毛繕ひ |
佐藤博子 行く年の小路に香るかつをだし 志士駈ける洛中洛外虎落笛 |
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以上 |
西脇はま子 |
高橋紀美子 京懐石のしめは名物氷魚めし 柚子香る吸物椀の京懐石 |
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永井玲子 年惜しむ厚き同志社百年史 春を待つ牧童の笛十牛図 |
染葉三枝子 |
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中村光男 |
相沢恵美子 川端の枯木風鳴る洛中図 新島七五三太の産衣紬や冬ぬくし |
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原 道代 赤レンガの校舎を君と冬の虹 むらさきの梅花天目冬の夕 |
佐藤律子 |
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佐藤博子 京料理氷魚ごはんで終はりたる 藍深き薩摩切子や星冴ゆる |
以上 |
新島 襄の「自責の杖」 (同志社大学キリスト教文化センター ホームページより) 「・・中略・・同志社においては、一八八〇年の事件は、新島が十字架の道を歩まれたキリストにしたがって、ストライキした生徒たちの罪と、落ち度のある措置を取った学校側の罪とを一身に引き受けて、自分で自分を厳しく処罰したのだ、と解釈してきたのです。ストライキをした生徒たちは、このことを一生涯忘れなかったに違いありません。否、その場に居合わせた大多数の生徒は、あの瞬間新島に現われた、魂をゆり動かすほどの魔力を感じ取ったのでした。」 |
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