4月6日(日) 晴・曇時々小雨 集 合:桜木町駅 10:00 佐藤博子 文責
吟行地:野毛山動物園・伊勢山皇大神宮・野毛町
昼 食:KITEKI
句会場:横浜市社会福祉センター
☆日原 傳先生をお迎えして☆
参加者 : 西脇 はま子、芥 ゆかり、内村 恭子、荒尾 保一、加藤 やえ子、染葉 三枝子、榑林 匠子、小栗 百り子
鈴木 楓、須田 真弓、高橋 紀美子、岡部 博行、荻須 節子、永井 玲子、相沢 恵美子、熊谷 幸子
山本 純夫、伊藤 正規
句会報 : 金子 肇
幹 事 : 佐藤 律子・佐藤 博子
句 会 : 投句・・5句 選句・・7句
![]() しまうま:ココロとリアン |
花曇りの中、野毛山動物園を目指して10:05出発。徒歩15分ほどであるが、野毛坂の名前のとおり途中は上り坂のため、数名はタクシーで向かう。
人気者だったアジア象の「はま子」は2003年(59才)、インドライオン「ラージャ」は2024年(17才)惜しまれて天国へ。いまはレッサーパンダ、キリン、シマウマ、リクガメなど爬虫類、孔雀など鳥類、モルモットなどが、無料で間近に見られるので家族連れやカメラマンに人気である。山の斜面に点在する動物舎の前で思い思いに句帳を開く。 ついで伊勢山皇大神宮へ。関東大震災で全焼失した状態から多くの寄付金などで復興された横浜の総鎮守である。境内の桜が見頃。拝殿では雅楽の流れる中、結婚式が行われ、宮参りの家族は桜の下でカメラに収まる。 時折ぱらつく小雨のなか、伊勢山を下り野毛の飲食街へ。あいにく日曜の昼はお休みのところが多かったが、飲食街を通り抜けると船で花見もできる大岡川。 12:45~桜木町駅前・CIALビル1階「KITEKI」で昼食後、斜向かいの横浜市社会福祉センターで句会。趣の違う4カ所をめぐったので、多彩な句が出句されたが、110句のうち「花(桜)」を季語とした句が58句で、まさに花の吟行句会となった。 アップダウンのきつい吟行だったが、春のひと日を満喫し4時30分に散会。外には青空が広がっていた。 (金子 肇 記) |
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![]() 画像提供:伊勢山皇大神宮 |
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ホームページ作成に際して、URLの標記や写真のご提供を快く了解して下さった関係各所に感謝申し上げます。
色んな方にお手伝い頂きまして、無事に終了出来たことを重ねて御礼申し上げます。
ご参加出来なかった方も、ご一緒に吟行している気分で句会報をお楽しみ頂けると幸いです。 (幹事:律子・博子)
日原 傳作品いつまでも赤子誉めをるさくらかな
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西脇 はま子 袂より鈴の音こぼれ知恵詣 象の名は我が名と同じ花の山 |
芥 ゆかり 花過ぎのホルモン焦げて野毛小路 フラミンゴは踵もピンク花の昼 |
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内村 恭子 白孔雀王女の歩みなる遅日 ぴおちぇるる抜け野毛坂の花を愛づ |
荒尾 保一 しろがねにくがねに芽吹き動物園 ひしめきて絵馬花冷えの風の中 |
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加藤 やえ子 音を立て物食むキリン若葉風 花の雨野毛の坂道爪上り |
染葉 三枝子 大鳥居くぐれば雅楽花の昼 白無垢の花嫁立てり朝ざくら |
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榑林 匠子 桜散る裏参道の竹箒 花嫁のつのかくしなき花の婚 |
小栗 百り子 赤子笑む産土詣の花吹雪 フラミンゴ夢の色して春霞 |
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鈴木 楓 寿ほぎの神鼓の響く花の昼 神宮の千木の煌めき春闌くる |
須田 真弓 桜木町の汽笛一斉花は葉に 昼飲みのハモニカ横町恋の猫 |
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高橋 紀美子 アンデス飛ひしコンドルの爪檻掴む 五輪咲き伊勢山桜新種なり |
岡部 博行 居酒屋はお決まりですか野毛の春 ゆるやかに曲がる店並川うらら |
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永井 玲子 サバンナモンキーモップかじるや木の芽時 春の日や恋歌踊る白孔雀 |
荻須 節子 越天楽響く社の桜かな 爬虫類館を出れば満開桜かな |
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相沢 恵美子 チンパンジーのひとり遊びや花の昼 青銅の山門に錆花曇 |
熊谷 幸子 水温む両脚ひたすフラミンゴ 笙の音の白無垢静か門桜 |
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山本 純夫 水温む歯並び立派コビトワニ 山は神宮下りロック座野毛の春 |
伊藤 正規 越天楽野毛の春社を包みけり 船揺れり大岡川の花屑に |
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金子 肇 花の昼レッサーパンダは上機嫌 けやきの芽キリンはいつも憂ひ顔 |
佐藤 律子 春の声多色使ひの鸚哥かな ドラゴンの脚枝より伸びて目借時 |
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佐藤 博子 滄海へひとかたまりの花筏 伊勢山桜鬼飾りにも桜紋 |
以上 |